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Posted by 諭吉セブン
 
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ギフト
スタッフさん皆が大好きだった
静さんが天国に旅立った。
もう2日で新しい年を迎え
もう1週間で101歳のお誕生日。
未経験で介護の世界に入った人
以前の職場で介護がちょっと嫌になった人、
とにかく皆、静さんが大好きだった。
外から来られるボランティアさんにも
誰にでも人気があった。
誰に対してもいつも笑顔で
ウェルカムな表情と
「ありがとう」をいいながら
いつも両手を合わせてくれる。
不安な時、傷ついた時も、
彼女の笑顔と元気が
皆の支えであった。
何をしても
どこにお連れしても喜んでくれる。
どうすればもっと喜んでくれるかを
皆いつも考えようとする。
そんないい流れをいつも作ってくれた。
トイレのお手伝いをしたたけでも
食事を配膳しただけでも
まっすぐにこっちの眼をを見て
「ありがとう」と言って
手を合わせてくれる。

娘さんは30人以上いるスタッフの為に
パンやクッキーをよく焼いてくれて
入ったばかりのスタッフから
私やナースやベテランのスタッフさんまで
とにかく誰に対しても
これまたいつも優しい笑顔で接してくれた。
ターミナルの対応となって
ここしばらく毎日のように
娘さんが来て下さるのも
ちょっと嬉しいくらい
皆娘さんの事も好きだった。
私の作ったいまひとつパッとしない
いつまでも森田料理教室に
持っていけないお菓子も
「ちゃんとレシピどおりに作るのよ」
「これは柔らかすぎる」と
素敵な笑顔で試食してちゃんと教えてくれた。

数年前、トイレのお手伝いをした時、
「何で静さんはそんなに優しいの?」
「静さんのようなおばあちゃんには
どうやったらなれるの?」と聞いたことがある。
その時、静さんは笑いながら
「皆さんが私に優しくしてくれるから
皆さんがよくして下さるから
私はありがたくて、幸せなのよ」
と言って下さった。
私はこの人が愛おしくて
場所を選ばずに
トイレの中でたまらず抱きついた。
それでも静さんは便器に座ったまま
「ありがとう」と私の背中を
何度もさすって応えてくれた。

人に優しくすれば幸せになる。
その優しさは
直接だったり他の人からだったりと
形は変ることもあるけど
ちょっと時間がかかったりする事もあるけど
いつかは循環して返ってくるという
とてもシンプルで素敵なことを
静さんはみんなに
いつも教えてくれていた。
出勤のスタッフさん、
お休みのスタッフさんも駆けつけて
皆で涙で見送った。
静さんが私達に教えてくれたことはいっぱい。
下さったギフトも数えられない。
「本当にありがとう。いっぱいありがとう。」
皆が静さんの安らかな優しい顔に
口々に語りかけていた。
一晩過ぎてもその手はまだ温かさを残し
今にも起きて笑ってくれそう。
微笑んだような優しい顔が涙を誘う。
死してなお、その人らしいお顔。

こんな素敵な女性に
仕事を介して会えた私達は
何て幸せなんだろうと思う。

今年、うちの老人ホームで
ご逝去された方はこれで8人、
寂しいなぁ。
それぞれの人が私達に
残して下さるメッセージ。
お別れする寂しさと
出逢えた幸せをいっぱい感じて
何だか何もなかったかのように
私達は今日も泣いたり笑ったりしながら
新しい年を目の前にしている。

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Posted by 諭吉セブン
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