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Posted by 諭吉セブン
 
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向き合う
仕事がら喪服は良く着る。
年末年始と何やかや食べ過ぎて太った。
ぱっつんぱっつんのスカートに
足首にはバレーボール大会の時に
スタッフさんが作ってくれたミサンガ。
普段の服ならいいけど
黒のパンストの下の良く見えないミサンガは
パンストがよれた人みたいにかっこ悪かった。

突然、仕事でとても関係のある人の
訃報がとどいた。
まだ40代前半で若かったのに
あまり身体の調子が良くないことも
何となくは聞いていた。
独身だったので
先週からの3連休の
どこでどうなったのかもよくわからない。
プライドの高い、
つまらないことでもよく怒る人だった。
ただ他界されてわかったのは
彼はとてもとても
寂しかったのだということ。
お部屋がそれを物語っていたらしい。
例えばホームレスの人や
独居老人ならよくあるだろうけど
そんな最期を迎えられるとは
誰も想像できないほど
その人は社会的にも
ステータスのある立場の人だった。

今の会社に入る前、
在宅介護関係の仕事をしていた。
利用者さんでお一人
90代の方がいた。
この人、亀じいさんはとにかくよく怒り
良く忘れる。
そして電話が好きだった。
老人ホームと自宅を
好きなように行ったり来たり過ごされていて
その度に老人ホームも
在宅介護の私達もバタバタと付き合った。
ヘルパーさんがちゃんとご飯を作りにいってるのに
「おまえとこ誰も来いひん、どうなってんねん」
と事業所に電話が入る。
でもその横でうちのヘルパーさんが
「来てるからね!」と叫んでいる。
真横で料理を作って話しているのに
忘れてしまったり
ご飯があると思っていたのになかったら
「ヘルパーが持って帰りよった。
箸入れに詰めて帰った!」
と怒って事業所に電話が入ったりした。
どうやって
細い細い箸入れにお米を詰めるという
発想になるのだろう。
みんなで困ったり爆笑したり、
でも皆何だかこの人が憎めずに
大好きだったなぁ。
一人暮らしが無理な亀じいさんが
一人で暮らしているわけなので
ヘルパーさんも責任者だった私も、
亡くなっていたらどうしようと
訪問して扉を開けるたびに
いつもドキドキしていた。
でもしっかり最期の幕を
自分でおろされたことを思い出した。
亀じいさんは亡くなる時、
自分自身で救急車を呼んで
「胸苦しい、救急車来てくれ」と電話して
搬送先の病院で亡くなられた。
なんてあっぱれな
かっこいい最期なんだろうと
感動してぼーっとしていたら
赤信号を無視をしてしまい
会社の車で警察につかまったのが
5年前だった。
そんなことを思い出していた。

話は戻るが、その亡くなった彼は
老人ホームの入居者さんに
あまり愛情を注いでくれているように
思えなかった人だった。
たんたんと仕事をされていた。
しかし、スタッフさんが撮った
彼と入居者さんの写真は
いい笑顔で遺影になっていた。
もちろん入居者さんが中心なので
彼の頭は写真上で切れているのを
修正して使うらしい。
その写真を嬉しそうに
仕事部屋に飾られていたことも
亡くなられて初めて知った。

誰もかれも愛想がいいわけではないし
不器用な人もたくさんいる。
私も正直この人が、
あまり好きではなかった。
他のスタッフさんにも
あまり評判がいいわけではなかった。
でもだれも彼を知ろうと理解しようと
積極的に話したわけでもなかった。
もっと私が話していたら
彼を救えたわけではないけど
何だかどうしようもない
感情と無力感がどーんと圧し掛かってくる。

とっても偉い人たちが
たくさん来られていた“お見送り”だったけど
弔電もほとんど省略されるほど多かった。
でもきっと彼の寂しさをみんな知らない。
彼は案外、いつも接していた人に
見送って欲しかったかも知れない。
きっと天国で、先に旅立った
おじいちゃんおばあちゃんと再会して
素直に大声で笑ったり、
たくさん話したりしていて欲しい。
心を通わせた人がいなくなるのは
もちろん、とても寂しいけど
心が通う前のお別れは
たっぷり悔いが残って、
もっと寂しいかもしれない。

人との関わりはいくつになっても
いつまでたっても難しいけど
思い込まずに、決めつけずに
例え“けんか”になったとしても
ちゃんと向き合っていきたいと思った。

今はただ、ご冥福を祈ります。
ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。





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Posted by 諭吉セブン
comment:2  
[仕事のこと
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2011/01/15 23:18 | | edit posted by
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。
私の友達で
「いつも喧嘩ばっかりしていて別れた」
「一度も喧嘩しなかったけど別れた」
の両方います。
どっちがいいかはわからないけど
そうですね、色々と話し合って
いっぱい言い合って
共に生きたいと思うことも
又、別々の道を行こうと思えるとしても
どちらにしても幸せなことのように
私は個人的に思います。







2011/01/16 00:48 | | edit posted by あゆみ
comment posting














 

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