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Posted by 諭吉セブン
 
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睡蓮 ~岡山~
信じて疑わなかったことが
間違っていて思い込みだったと気付く。
それでも信じていられたことが
きっと幸せなんだと思う。

猫の里親探しのことで
このブログに記事を書いた。
ブログを見た人から何人か続けて
「間違っているよ」と教えてもらった。

「猫は我我の身近にいる
 小さな運命の塊まりの様なものである」

_IGP7795.jpg

それは当時の夫から聞いた
芥〇龍之介の言葉だった。
この子と一緒に暮らすことによって
運命が変わるかも知れない。
疑いもせず、虎柄だけどの子猫に
「龍之介」と命名した。
龍之介は17年半ずっと
私に寄り添って生きてくれて
そして今から3年前の今日
6月6日に天国に逝った。

龍之介と一緒に暮らしてから
私の生活は徐々に変わっていき
煙草もお酒もぴったりと止め
夜遊びも外泊も止め
家にいることが好きになった。
猫は汚れたトイレは使わない。
部屋にゴキブリが出ても
はしゃいで弄ぶ姿を見てショックを受け
どれだけ忙しくても
部屋は片づけられていった。
おかげで会社では見ても
自宅でゴキブリを見ることはない。

一度も疑ったことがなかった
龍之介の名前の由来。
なぜ、今になって突然わかったのだろう。

_IGP7569.jpg

この春からブログだけではなくて
ちゃんと練習もしなければと思い
何かの文学賞に応募してみようかと思った。
5月の末に締切がくる
「内田百〇文学賞」というのがある。
岡山が舞台の話を書く。
故郷が岡山でも岡山で過ごしたこともないので
題材もテーマも浮かばない。
岡山は別れた夫と
旅行したことがあったり
出張で日帰りでしか行ったことがない。
どうせ練習ならもっと書きやすそうなものにしよう
又、機会を改めようと思っていたら
ブログの間違いのおかげで会う人ごとに
内田百〇だ百〇だと指摘された。
それを注意とか指摘と思えず
「諦めずにこの文学賞に応募してみたら」と
聞こえるのが私のおかしい所だと思う。
タイムリーにズーニーさんから
メールが届く。
ズーニーさんは岡山出身だ。
「岡山が呼んでいる」
そう思って衝動的に岡山に出掛けた。

夫と車で岡山まで行く。
別に文学賞ということでなくても
別れた夫との思い出を
今の夫に塗り替える旅でもいい。
そう思って出掛けるが
夫は気持ちよく運転だけしてくれたけど
案の定、車の中から出てこない。
一人で倉敷や岡山市内を周る。
夫は目的地にピンポイントで連れて行ってくれるが
車でずーっと寝ていて出てこない。
それでも私は一人、楽しんだけど
気分は一人旅だったので
別れた夫から今の夫へと
これでは思い出は塗り変わらない。

内田百〇の記念碑を見に行き
20年以上も間違っていたことについて
「失礼しました」とお詫びを言って
「ありがとうございます」と
龍之介と会えたことにお礼を言った。

その後、以前から一度行きたかった
大原美術館へ行く。
20年前にロンドンの美術館の
モネの睡蓮の前で
私は札幌に住む友達の
真澄ちゃんと別れた。
毎日のように会っていた人と
別れることが寂しくて
人混みの中でバタバタと別れた。
あの絵がここにはあるはず。

大原美術館に着いて
睡蓮を探した。
睡蓮は見つかったけど
真澄ちゃんとロンドンで別れた時に
風景の一部としてあったものとは
どう考えても違うのだ。
もっと全体に黄色い大きな絵の前で
黒いコート、黒い髪の真澄ちゃんは立っていた。
祈るような気持ちで念の為
学芸員さんに聞いてみる。
調べてもらうと
フランスのパリには行ったことがあるが
この絵はイギリスには行っていないらしい。
モネは睡蓮をたくさん描いたらしい。

美術館を出て携帯で調べると
日本だけで14枚も
モネの睡蓮はあるらしい。
そういえば調べようとか
誰かに聞こうとか
全く考えたこともなかったなぁ。

_IGP7567.jpg

気を取り直して阿智神社に出かけると
そこは気持ちのいい神社だった。
倉敷の街が一望できる絵馬殿は
ようやく車から出てきた夫までもが
「ここ気持ちいいな」と言った。
とにかく、岡山まで来たんだし
応募だけはしようかな。
夫も電車で行こうとしていたのに
岡山くらい近いからと
JRより安いからと(ETC休日割引で)
せっかく連れてきてくれたし
何より賞や賞金が目的ではなくて
これは一つの練習であり訓練なのだ。

睡蓮のことも
龍之介の名前の由来も
単なる勘違いうか思い込みだった。
それでも間違えて付けた名前の
龍之介と暮らした年月は
かけがえのない愛おしい年月であることは
間違いでも思い込みでもなく
何がどうあっても変わらない。
そして札幌の真澄ちゃんと
ロンドンで別れた時に
風景の中にあった、あの睡蓮の絵が
日本にあると信じて疑わなかった
私はある意味、きっと幸せだと思う。





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Posted by 諭吉セブン
comment:2  
[diary
comment
きょうはご命日やったんですね~。

ひゃっけんさんも猫好きどうし
お礼言ってもらってよろこんではると思うわ。v-283

モネの睡蓮、大山崎山荘美術館にもあるよね
大山崎の美術館、すごく好きで何回か行きました。
2012/06/06 10:59 | | edit posted by じゅんこ
Re:
続けてありがとうございます。
そうですね、命日でした。
夫が退院した翌日に亡くなったので
別れた夫と過ごした方が長かったし
「連れ子」だった龍ちゃんは
夫にとっても特別だったようです。

この賞に挑戦する話を書くのは
恥しいので止めようかと思ったのですが
実はこの後、消印有効にするために
いろいろあって
何人かに話すとその話がとても好評だったので
繋げる為に敢えて書くことにしました!
今日、明日中にアップしますね。
2012/06/06 11:08 | | edit posted by あゆみ
comment posting














 

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