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Posted by 諭吉セブン
 
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同じ目で
ただ「かわいい」と思っただけではない。
「リアルだな」と思っただけでもない。
私の心の深い所なのか隙間に
ある日、ポンと入ってくれた人がいる。
「入ってくれた」と勝手に言っているが
私は彼女に会ったこともなければ
話したこともない。
誰かに教えられたわけでもない。
ネットサーフィンでなのか
誰かのブログからかもわからないけど
私は彫刻家、“はしもとみおさん”のブログに出逢った。

_IGP8664.jpg

彫刻家である“みおさん”は
子供や大人に彫刻やデッサンを教えたり
個展で作品を発表したり
そして友人のミュージシャンとのコラボで
即興での彫刻もされるらしい。
丁寧に丁寧にスケッチをされているその姿は
(写真でしか見たことがないけど)
動物と対話しているみたいに見えた。
そしてただ黙々と動物を彫っていく。
(これも写真で見ただけ)
肉体的には疲れるし
精神的にも孤独で
ストイックにならないと出来ないだろう。

_IGP8667.jpg

完成した動物達は
命が宿るように凛々しく、光を放っていく。
今にも歩きそうで
何か話してくれそうな動物達。
アートとしての自己満足でなく
誰からも認められる素晴らしい芸術作品を
残したいというのとはちょっと違うのかな。
一緒に暮らしていたり
もう一緒に暮らせなくなった
かけがえのない大切な家族である動物達を
誰かにとっての宝物を
作れる彫刻家になりたいと
真っ直ぐに思っている人のようだった。
2010年はUAEに1ヶ月滞在し
砂漠の動物達と一緒に過ごして
帰国してからその動物達を作られているらしい。

_IGP8668.jpg

ブログには彫刻や芸術についての熱い思いが
長文で記されている。
大阪でもこの春作品展があったのに
うっかりしていたら終わっていた。
現在、名古屋で開催中なので
これは絶対行かなきゃ。
調べてみれば京都~名古屋は
高速バスだと片道2000円で行けるらしい。

名古屋に向かう日は朝からソワソワして
「第一印象が大切やからね」と
服を選んでは変えていたので夫に呆れられた。
会場では多分、狂ったように写真を撮るだろう。
ブログを読んで“はまって”しまって
勝手にその人を想像し
お会いする時は緊張しながらも
軽い興奮状態になっているかも知れない。
「変な人」と思われないように
なるべく自然に変人ぽくない印象を持ってもらい
気合を入れてきたように
見えない雰囲気を作ることが
今朝の私のテーマだった。
何だかそれは忘れていた「初デート」??の
ドキドキする気持ちにも似ているような気がする。

_IGP8743.jpg

名古屋の会場に着くと
午前中だったこともあってすいていた。
そしてご本人のみおさんはいらっしゃらず
毎日来られるわけではないとわかった。
がっくりとしながらも
「じゃぁ、変人でもいいわけか」と思え
肩の力はすーっと抜けた。
そして実に2時間も、
仕切られていない小さなギャラリーで
その世界にどっぷりと浸った。
置いてあったブログ日記、イラストや
デッサンから写真集まで
ほとんど全部読破し
絵本「神様のないた日」を読んでは
会場の隅で一人泣いた。
これは数年前にTullys cofeeで
賞を受賞されたものらしい。
*神戸の震災で心に傷を受けた時
庭にぶらさがってくれたミノムシを
「神さまかも」と思って
過ごした日のことが
みおさんの言葉と絵で綴ってある
とっても素敵な絵本です⇒神さまのないた日
_IGP8682.jpg

そして子供用のWSの椅子をお借りし
高い所に飾ってあった作品の写真を撮り
靴を脱いで絨毯を歩き
動物たちの並びを変えたり角度を変え
ひたすら写真を撮った。
会場にお一人、受付をしている女性がいたが
みおさんの友達という感じではなさそうなので
「変な人がきた」と告げ口もされないだろう。
私の自由な行動を
あまり見ないようにされていた気がする。
*作品は見て触って、写真を撮ってもよく
靴を脱いで絨毯にあがるのも
作品の場所を変えても元に戻せば
いいことになっていますのでご心配なく。
(子供用の注意書きだったら恥しいけど)

会場に置いてあったご本人のメッセージには
こんなことが書いてあった。
(うろ覚えなのでブログから引用させていただいた)


虫と同じ目で
犬と同じ目で、
鳥と同じ目で、
世界をみられたら、
しあわせですごいなと思うようになって、
そんな、みんなの美術、みたいなやわらかくてゆるい、
彫刻が作れたら


_IGP8729.jpg

以前、ブログの中で
こんな文章も書かれていたと思う。
柔らかいものをつくるには
内部に厳しさが必要だし
ゆるいものをつくるには、
緊張感を閉じ込めたものを作らないといけない。
命を持ったものを作るには
死を意識してでなければ生きてこない。
外と中がまったく逆でないと、
うわっつらだけでは、
なにも伝わらないものしか作れない。


_IGP8673.jpg

ここにいる動物達から漂う空気は
きっとそこから来ているのかも知れない。
「動物達と同じ目でみてつくろうとした作品」であり、
優しいだけやかわいいだけでない
内側に秘めた強さや
イキイキとしながらも
永遠の命ではないからこその輝き。

みおさんの作品は
犬や猫などの私の好きな動物だけでなく
見ているだけで目が回りそうで
苦手で怖いと思っていたカメレオンが
楽しそうで愉快な仲間のように見え
ラクダやロバの目は
どんな人間の気持ちでも受け止めてくれるくらい
優しく見えた。

_IGP8752.jpg
_IGP8714.jpg

裸足で絨毯の上を歩き
動物たちに囲まれて
夢中で写真を撮っている時にふと動物達に
「ごめん、こんなとこまで入ってきて」と
言葉が出そうになった。

数日前に友人のNちゃんが言ってたこと
そして夫がテレビに向かって
前日、一人で怒鳴っていたことを
ふと、思い出した。

Nちゃん
 大きい顔して人間が暮らしているけど
 この世界は人間だけのものでないって
 屋久島に行って
 野生の鹿や猿とばったり出逢った時に
 「ここまで入ってきてごめんなさい」って思った。


“住宅地にクマが降りてきて
 木の上で休んでいる所を発見されたので
 クマを射殺しました”という短いニュースを見て
「何もしてへんのに、殺すことないやろ」と怒鳴っていた。

小さなものから大きなものまで
この地球上に生きる全ての動物と私達が
当たり前のように共存していくことはとても難しく
なかなかいい解決策も妙案も見つけられないかも知れない。
自然が好きだ、大切だとか言いながら
山を切り開き動物の生活を乱していく私達人間。

動物や虫と同じ目でみようとしている、みおさん。
ブログの中でそんなことは一切語らないけど
この動物達に囲まれていると
新しい価値観が湧いてくるような
何かの答えが導き出せるような気がした。
丸く円陣を組む猫達や
ブレーメンの音楽隊のように
縦に重なる動物達は
とても愛おしくて
何とも言えない穏やかで平和な気持ちになる。

_IGP8717.jpg
_IGP8715.jpg

何度も涙ぐみ
自由に動いて写真を撮り
完全に変人として、その会場に存在してしまった私だが
とても感動して帰路についた。

_IGP8699.jpg

東海在住の方なので
関東などでも作品が紹介されることがあるみたい。
私の写真ではどれだけ撮っても
その魅力を伝えきれないので
どこかで名前を見かけられたらぜひ!!

今回、お邪魔したのは
名古屋の河合塾
アートスペースNAFにて開催中(~8/5まで)
住所:名古屋市千種今池2-1-10
ケモノタチのなつやすみ
はしもとみお 彫刻展
です。

_IGP8704.jpg

又きっとどこかで
あの優しい目をした動物達に会えたらいいな。
(砂漠の動物達は来年UAEに行くらしい)
そしてみおさんと会った時は
落ち着いて話し、写真もスマートに撮り
変人だと思われないようにしようと
そこは変わらずに思うのだった。

_IGP8733.jpg

はしもとみおさんのブログはこちらから⇒はしもとみおのナマケモノ日記
HPも楽しいのでぜひ⇒

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