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Posted by 諭吉セブン
 
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天川の夜空
東京のズーニーさんの講座で出逢った友達
『美穂さん』が京都にやってくるのが
楽しみである反面、
前日はちょっとドキドキした。
半年ぶりに会うのは嬉しいが
いったい何を着てくるのだろう。
ズーニーさんの講座の日は
豪雨でも平気で着物だったり(コートは着用)
最後の日、皆の前で卒業制作を発表する時は
白装束で皆、驚いた。
*注:演劇などでなく文章の講座です

_IGP8944.jpg

「京都は暑い暑い」と
くどいほど言う私を
びっくりさせる為に着物とか
まさか、真夏に毛皮とか??
いろいろ妄想したが
普通の涼しそうな服で来てくれた
彼女を見てホッとした。

天川まで私が運転するのは
実に久しぶりだ。
途中で渋滞もなく道にも迷わず
あちこち寄り道を楽しみながらも
スムーズに到着した。
久々に泊まった民宿は
私と美穂さんの貸切だった。
例年、夏休み期間
天川村はキャンプ客で
道中の細い山道もすれ違うのが大変だったし
温泉では人が溢れて
裸で湯船に入るのを待ったり
体を洗うのも裸で待つ混雑ぶり。
「正に芋の子を洗う」という表現だったのに
昨年の水害でガランとしていて
平日でもあったからか
河川でテントを張っていた家族が
ほんの少しいた程度だった。
聞けば私が泊まった、天河神社近辺のキャンプ場は
昨年の水害の影響でまだ閉鎖中らしく
民宿の奥さんも心なしか寂しそうだった。
道が混むのも温泉が混むのも嫌だけど
この長閑な村が早く元気になりますように。

_IGP8777.jpg

川に入ると澄んだ水が冷たくて気持ちがいい。
かなり深い所まで行ったり
意味なく二人でウロウロと川の中を歩き回った後は
温泉へ行ってのんびり過ごす。
民宿に戻って久々にいただいた夕食は
普通のご飯で普通の和食だけど
味も絶妙でやっぱり美味しい。

「夜は神社の境内で話そうか」と言っていたのに
民宿が貸切で離れにある為
どれだけ話していてもいいわけだ。
民宿の奥さんがブドウを持ってきてくれたり
戸締りなどで覗きに来て下さった時は
女二人でくつろぎ過ぎて
すごい恰好で寝ころんベラベラ話していたので
びっくりされていただろう。

深夜に神社まで瞑想に行く時
美穂さんと民宿の玄関で眺めた
夜空の星や月はとてもきれいだった。
さすがに涼しい天川は
エアコンも不要で窓も閉めて
布団も被って寝られるほど涼しい。

_IGP8780_20120813211751.jpg
 民宿 天川村坪内にある『民宿 名迫』さんの夕食
 優しいご夫婦が経営されています。 

翌朝は6時に起きて
早朝から始まる天河神社の『朝会』に参列する。
*朝会なのか、呼び方がわかりません。
スムーズに起きて用意していたつもりだったのに
昨日、民宿の外の物干しに干しておいた
ジーンズは夜露に濡れて
じっとりヒンヤリしていた。
気温がこんなに違うのに
海水浴気分で干していたことを後悔した。
しかたなく冷たいジーンズを履いて
寒さでゾクゾクしながら神社に向かう。

私達以外にも数人が参加され
厳かに朝会は行われる。
これに参列するのは久々だけど
こんな感じだったっけ?
宮司さんはとても忙しそうで
一人で太鼓をたたき演奏をし
祝詞をあげてお祓いまで
何役もされていた。
後で聞くと今日は村の行事で
神社で働く他の若い衆がいない為
「老体に鞭打って一人でがんばった」らしい(ご本人談)
月末に行ったことが功を奏し
「特別にどうぞ」とお祓いをしていただけ
いつもは上がれない
本殿の神殿の上まで上がらせていただけた。

昨日今日と特に不思議な体験もしていないし
見えないものも見ていないけど
空気の粒が見えそうなほど透き通っていて
体もすっかり浄化された気がした。
最近、左側の手や左半身が
「パワースポット」と言われるような場所にくると
しびれる程ジンジンとするようになった。
天川ではその感覚が何度も繰り返される。

一度だけ怖かったことがあるとすれば
深夜、神社の境内で瞑想中に目を開けると
「生首が見えた」と思ったが
これは美穂さんが本殿への通路の鴨居に
首を置いて覗きこんで
顔だけ白く浮き上がって見え
私が一人で「ギクッ」となったことくらいだった。

帰りに観光でもと
鍾乳洞に立ち寄って写真を撮り
「見て、きれいに撮れた!!」とはしゃいでいたのに
焦点がブレて心霊写真のような
変な光を大量に放つものを撮ってしまった。

_IGP8803.jpg

天川村を発つ時は
車のフロントガラスや天井が
狙ったかのように
鳥の糞まみれになっていた。
「運がつく?」と前向きに考えるにもほどがある。
笑えるくらいに糞がついていた。
今年、5月に訪れた時に
天河神社では初めておみくじで『大吉』をひいた。
ここのおみくじは凶が多いことで知られていて
その時は飛び上がって喜んだが
漢文の様な古代みくじは
漢字が読めなくて意味がさっぱりわからなかったけど
きっといいことがあると信じて
帰路についた。
何せ「芸能の神様」である。

_IGP8816.jpg

美穂さんと京都駅で別れて自宅に戻り
民宿でいただいたソルダムに
天川の水でジャムを作る。
これだけで元気が出そうだなと
驚くほど美味しく出来たジャムを
友達にもあげようと瓶の煮沸消毒をして
もうちょっとだけと煮混んでいると
目を離したらすぐにジャムが焦げた。

焦げたジャムは美味しくても
天川のパワーがどれだけ詰まっていても
濁って不味そうで
人にあげられるものではない。
天川から戻って10日以上経つが
大きな鍋に大量に作ったジャムは
シャーベットとして冷凍室に入り
ジャムやヨーグルとしてトーストに乗せては
飽きるくらいに毎日食べている。

_IGP8806.jpg

日中の京都は暑過ぎるので
ななちゃんの散歩はすっかり夜型になった。
夜道で空を見ながら
天川の空を思い出す。
「もうちょっとで満月か」
そう言いながら二人で眺めた上弦の月。
とてもきれいだったなと思い出し
天川に行ったあの二日間
しゃべりまくっていたことを思うと笑える。
一年前には出逢っていなかった
東京に住む美穂さんと
奈良の山奥の村まで出掛けて
一緒に夜空を眺める時間。
星や月から見れば
米粒にもならない大きさの私達が
離れて暮らしていたのに
何かの縁で出逢って
そして又、違う場所で
一緒に並んで夜空を眺めることの不思議さ。
天川の空気のせいか
山上で空気が澄み渡ってるせいか
遠くにある大きいわけでもない月に
手を伸ばせば届きそうな気がした。
三日月だと光は弱いし
満月だと今から欠けていくと思うと
ちょっと寂しい。
もう数日で満月という月は
私が一番好きな月の形だった。

_IGP8943.jpg

今度美穂さんと一緒に月を見るのは
どこでどんな時だろう。
私や彼女にとって
「月が満ちた」って思えるほど
満ち足りる時っていうのは
いったいいつ、どんなことが起こった時かな。
私と彼女の思い描く『行きたい場所』は
遠いようでとても近い。
そんなことを考えて
天川の空を思い出しながら
蒸し暑い京都の夜を
今日もななちゃんと歩いている。





















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