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Posted by 諭吉セブン
 
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落ちる
隣の部屋で重い大きな音がして
その音は深夜家中に響いた。
いつかこんな日が
来ると思っていた。

その日の昼間は用事を済ませて
その後、小さなカフェ出掛けていた。
何でも店主さんの愛娘“Kちゃん”が
発砲スチロールに乗ったまま
急な階段を落ちてケガをしたらしい。
お店に着くと元気な笑顔で
Kちゃんが迎えてくれた。
Kちゃんは皆が自分のことを
とても心配してくれたのがわかり
終始ご機嫌だった。
ケガをした時は怖くて痛かっただろうし
顎の絆創膏が痛々しい。
それでもお母さんが
本気で心配して動揺してくれたことも
お客さんが来るたびに
声を掛けてくれたことも
“皆に愛されていた”という
小さい頃の嬉しかった思い出の一つに
なるかも知れない。

_IGP9333.jpg

Kちゃんはろこさんや私に
「ろこちゃーん」
「あゆみちゃーん」と
何度も何度も名前を呼んでくれて
ろこさんも私も大喜びでちょっと照れる。
まぁ何てかわいいんでしょう。
数カ月ぶりにろこさんとお会いしたが
彼女はなんとその間に
私の言葉を新聞紙面で見つけてくれたらしい。
ミシマ社さんの代表、三島邦弘さんの
インタビュー記事の隅っこに
以前、私が話した言葉が
たった一行だけ載っていた。
そう言えば随分前に新聞記者に
取材を受けたことがあった。
その時は調子に乗ってしゃべっていたけど
最後に名前と年齢を言ってくれと言われ
そこで取材は中断してしまった。
(私が嫌がったから)
あれから時間が経って新聞の活字の中に
私の言葉は残っていた。
我が家でも新聞を残しておいたが
諭吉(猫)がおしっこをかけたので
泣く泣く捨てた。
(三島さん、すいません)
どこにも名前や住所が載っていないのに
ろこさんはそれを読んで
それが誰かがわかったらしい。
そして新聞が入った当日でなく
古紙回収に出す日の整理で、らしい。

ろこさんは以前も私が書いたブログの
ターニングポイントを読んで
その店がどこかがわかった(当てた!)
お店の住所や店名など
一切書いていないのに
見事にお店の名前を言ってきた。
彼女は決していつもあらゆる所に
アンテナを貼ってガッツリ情報を集めたり
時間を持て余してパソコンをしている人でもない。
仕事もされているし
思春期の娘さんもいるので
忙しいに違いないのに
「見つける人は見つけるんだな」と思った。
Kちゃんが元気でほっとした気持ちと
例えば私が小さな懸賞にひっかかっても
ろこさんだけは見つけてくれそうな気がして
幸せな気持ちで家に帰った。

_IGP9328.jpg

その日の夜、深夜まで本を読んでいた。
深夜は静かなはずだけど我が家は夜中もうるさい。
突然始まる猫同士の運動会や
諭吉(猫)がいろんな場所から物を落としたり
最近、心配なほど食欲が出てきた桃ちゃん(猫)が
ターザンのように「ごはん、ごはん」と鳴く。
諭吉の最近のいたずらブームは
「カーテンをカーテンレールから外す」
おかげでいつもカーテンがびろんとぶら下がり
カーテンフックは部屋のあちこちに飛んでいて
一つ一つ探すのも大変。
カーテンがちゃんとぶら下がっていない部屋と言うのは
それだけで“荒れてすさんだ家”に見える。

深夜に大きな重い音がした。
それは夫がベットから床に落ちた音だった。
なぜか整理ダンスまでゆがみ
かなりひどい落ち方になっていた。

今までに何度も
ベットから落ちそうだからと
夫の体をベットの中央に押したことがあった。
その度に「俺は絶対に落ちひん」
「触ったら起きるやろ、起こすな」と
言っていた。
全身を打った痛みはどこにも向けられず
ちょっと恥しかったのか
夫はこういう時、いつも人のせいにする。
夜中になってもいつまでも寝ない嫁(私)が悪いとか
猫がうるさいから常に寝不足だとか。
それはいつものことなので
「誰もあんたの背中をわざと押してない。
人のせいにすんな、自分が悪いやろ」と怒ると
又、怒ったままベットに戻った。

翌日、普通に仕事に行ったが
あちこち体が痛かったらしくて
その夜は腰から足までしびれて
足をひきずっていた。
一夜明けて落ち着いた夫は
「何故落ちたのか」
「何故タンスまで歪んだのか」を聞くけど
私にわかるわけがない。
夫が落ちた時の私の第一声は
冷たくて落ち着いていて
「ほら、いつかこうなると思ってた」だった。
諭吉はその時、一瞬手が止まっただけで
カーテンフックを外すのに夢中だったし
桃ちゃんは「ごはん、ごはん」と引き続き鳴いていた。
ななちゃんは隣の部屋から「ワン」と一声だけ言って
そのまま寝ていた。

この日のことを思い出す度に
きっと夫は
「誰にも愛されてない」と思うかも知れない。

_IGP9444.jpg

2010年からてんびん座にいた土星が、
10月6日は蠍座に移っていく。
この日はひとつの終わりと、
新しい始まりがある区切りらしい。
そんな話を気功仲間の
金沢のしずえさんがブログに載せていたっけ。
そんな日にベットから落ちた夫もいるかと思えば
そんな日に晴れの日を迎えた友達もいる。
区切りの日に起こることは
人によって全く違う。

寝返りを打つたびに
夫のうめき声が聞こえる。
ヘルニアがあるので打撲すると更に
相当、痛いらしいけど病院には行かないらしい。
私に出来ることはただ一つ
どれだけ嫌がられてもやはり
夫がベットから落ちそうな時には
中央へ押し返すことくらい。
夫は頭も打っていて
「ベットを笑うやつはベットから落ちる」とか
「俺が落ちるスペースを空けといてくれ」とか
わけがわからないことを言っている。
大丈夫かな?

*写真と文は全く無関係です。
最後のは何だか我が家に増える静かな猫達。
猫は好きだけど猫グッズを集める趣味はないはずなんだけど
この子達はまだまだ増えそう。











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Posted by 諭吉セブン
comment:2  
[diary
comment
あゆみさんこんばんは
久しぶりに ブログにおじゃまさせて頂きました

Kちゃんのことかなと思って読み進めると
私のことも書いて下さり びっくり 
少し照れながら読ませていただきました

居心地のいい小さなカフェでお会いして
お話もするようになって
自分の知らない世界のお話もきかせてもらい
元気や一歩踏み出す勇気もらいました
ありがとうございます


コメント書くのもちょこっと ドキドキでした
2012/10/25 23:00 | | edit posted by roko
Re:
初、コメントですね。
嬉しいです、ありがとうございます。
実はこの話をミシマ社さんでして
何でも見つけてもらえそうなロコさんだから
「もしも私が犯罪を犯しても見つけられるだろうから
 絶対にいいことで新聞や雑誌に載って
 見つけて欲しいわ」って
あきこさん(ミシマ社の代表の奥さん)と
話していたんですよ!
又、お会いできますように。
2012/10/25 23:16 | | edit posted by あゆみ
comment posting














 

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