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Posted by 諭吉セブン
 
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秘密 
ちょうど一年前、
私は夜行バスで東京まで通い
ズーニーさんの文章力講座に通っていた。
それまでたらたらと書いていた文章や言葉の
意味を持たせたり考え直したり
そして文章のおもしろさも
改めて感じた気がした。

自分が読む本だけでなくて
皆がいったい、どんな本を読んでいるのかも
とても気になった。
職場は女性が多かったが
皆、雑誌や漫画から単行本まで
いろんな本を持ってくる。
「どんな本?」「何読んでるの?」と聞くと
女性スタッフは皆揃って
「おもしろいですよ?」
「読んでみますか?」と見せてくれて
隠されたことなどまず、なかった。

_IGP9457.jpg

それに反して男性のスタッフは
まず、私に本の題名を教えてくれない。
本にはしっかりブックカバーが掛かっている。
男性スタッフといっても
老人ホームの職員さんでなく
本社などが管轄の
事務系の人だったり営業さんだったり上司だ。
「いや、ちょっと」と100%隠されるので
増々、題名が知りたくなってくいさがると
「マニアックな本だから」
「いや、運動の理論なんて好きではないでしょ」
「時代小説だから興味ないと思う」などなど。
一言も貸してと言ってないし
本の批評がしたいわけでもないのに
皆揃って題名すら見せてくれない。
何がそんなに嫌なんだろう。
隠されば隠されるほど気になるなぁ。

ある日、事務所で大きな荷物などがあり
机を動かしたりかなりバタバタした。
その時、何の本を読んでいるのか
以前から気になっていた男性の鞄が倒れて
大切にブックカバーがかけられた本が
鞄からポロッと出てきた。
頭のいい繊細なこの男性の読んでいる本は
いったい何だろう。
人の鞄から抜いてまで
何の本か見るのは人として問題があるだろうけど
鞄がひっくり返った拍子に
ブックカバーがハラっとめくれている。

_IGP9455.jpg

私はその時、ブックカバーをめくり
本の題名をちらっと見てしまった。
そして秒速の速さで
青ざめてブックカバーを戻した。

やっぱり秘密は秘密のままがいい。
自分のやったことを後悔した。
自分のやったことは棚に上げて
1人で持ちきれなくなった“この本の題名”を
私は職場で3人の人に話した。
「何??何??教えて~」とワクワクした笑顔で
それぞれ訪ねてきたけど
本の題名を告げるとそれぞれが
うつむいたり、絶句する。
やっぱり秘密は秘密で
探ってはいけないのだ。

その本の題名は確かこんな感じ。

「まわりの人に認められていないと思った時に読む本」

元気に仕事をしているように見えても
実はその人が今でも病んでいたことを
題名を見て確信した。
これがエロ小説などなら
明るく笑い飛ばせたのに。
これからは絶対に
人の秘密を探ろうとはしません。
本当に本当にごめんなさい。
直接本人に謝ることが出来ずに
私はその人の顔を見る度に
心の中で謝罪を繰り返し
今、彼が持ち歩いている本が
全く別の明るい本であることを
祈り続けた。

_IGP9451.jpg

なぜこんな話を書いたのかというと
実は昨日、日記を持って出掛け
自宅に戻って日も暮れてから
日記を忘れて帰ったことに気付いた。
家からその場所までは
軽く1時間以上はかかる。
恥しいけど明日にでも取りに行くしかない。
ブログと違うからいいかと思って
悪口や嫌いなものがいっぱい載っている
誰にも読まれたくない日記。
それを大好きなお店に置いてくるなんて。
恥し過ぎてもう行けなくなるかも知れない。

                ≪続く≫

*写真と記事は全く無関係です。
わら天神の SORAにて








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