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Posted by 諭吉セブン
 
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秘密 ≪続き≫
10月6日が西洋占星術では
区切りの日だと知ったので
突然、日記をつけることにした。
それは最近読みだした
見知らぬ人のブログに載っていた
“手書きで書くアナログな日記”だ。
ノートの右ページに
その日あったことを箇条書きにして5行。
そして左ページにはその右の5行に対しての
感情や思いつきを
好きなように書く。
これを継続して発展させていくと
何と天才になれるとか?
天才になれなくても
おもしろい人になれるらしい。
この“おもしろい”はお笑いではなくて
話題が豊富で引出しが多くて~という意味の
魅力的でおもしろい人という感じらしい。
著者を調べ、久々にビジネス書を読んでみたら
なぜ天才になるのかに
妙に納得した私。
発想力と企画力と論理力を身につけることを
目標にするらしい。

つけ始めて5日経ち
3日坊主にならないようにと
日記は薄いノートで軽いので
持ち歩くことにした。
いいことばかり書く必要はなく
素直な怒りや悲しい気持ちも嘘のないように
書いていこうと思っていた。

_IGP9489.jpg

この5日間は穏やかで
自分にとって楽しいことが続いていた。
会いたいと思っていた友達と食事に行ったり
半年前から楽しみにしていた催しに出掛けたり
そしてこの夏に名古屋まで見に行ってきた
彫刻家の“はしもとみおさんの絵本”を
やっと手に入れて
何度も何度も読んでいた。
そんな私とは正反対に夫は
ベットから落ちて痛みがひいたら
今度は買ってきたお惣菜にあたったらしい。
ベットに落ちたことに続き
この食あたりは
私が夜、出掛けた日に夕食がなくて
お惣菜の牡蠣フライを仕方なく買ったからだと言う。
そんなわけで夫は私にあたるが
私も「うんうん」と適当に聞き流しながらも
相当怒っていたので
思いつく限りの悪口を
始めたばかりの日記に並べた。

日記を忘れて家に帰ったことがわかった時
「あれを人に見せてしまうなんて」と
思っただけで青ざめた。
それでも日記を忘れたお店は
私が大好きでちょっと遠いけど
わざわざ車を飛ばして出掛けているわけだし
もちろんお店も店主さんも好きなので
見られたとしても何の悪口も書いてない。
救いはまだページが進んでいないことだ。
忘れた場所が良かったと
何度も自分に言い聞かす。
お店の人もあれを一つ一つ読んで
笑ったり軽蔑するような人ではない
そう思って車を飛ばした。

そういえば7年ほど前
私は他人の日記を
うっかり読んでしまったことがある。
入ったばかりの会社で
最初は兵庫のホームまで
「遠いわ」とブツブツ言いながら
片道2時間かけて通っていた。

_IGP9495.jpg

その人はブロック長という役職で
以前は人事評価を
老人ホームの事務机の上に置いて帰ったことがあり
それはスタッフなど人の目に触れて問題になり
役員に酷く怒られたとか。
“あたり”はいいが皆に嫌われている人だった。
私も最初から嫌いだった。

事務所には誰のものでもない共同の事務机があったが
いろんな人がやってきて使うので
誰も責任がなく片付けない。
なので机も引出しの中も
何年分もの書類やノートで
ぐちゃぐちゃの山積みになっていた。
そのブロック長、O氏はそこに
日記を忘れて帰った。
そんなこととは知らずに
引出しから書類が溢れて
出し入れもしにくいので
誰に頼まれたわけでもないのに
「整理してあげよう」と手を出したばかりに
私はそのO氏の日記を見てしまうことになった。

その日記にはO氏の担当エリアの
ホーム長や総合職の評価が
個人の主観だけで書かれていた。
もちろん私の評価も書かれており
それと併せて延々と悪口が書いてあった。

人の日記を見ているという罪悪感が
自分の悪口を読んでいる途中から
消えてどうでもよくなっていく。
好きな人や尊敬する上司だったら
いろいろ悪口を書かれたらショックだと思う。
もともと私が嫌いな上司だったので
「嫌いだ」と書かれても
そんなに驚くこともなかった。

すっかり開き直り
次のページをぺらっとめくってしまった。
そこにはここ数カ月の間
O氏が福祉関連の資格を取る為に
他のことは一切考えられなかったとあった。
仕事などほとんどできないので
家に戻って朝から晩まで
こっそり試験勉強をしていたことや
仕事の中で出て来る問題点も
全く他人事でしか考えられなかったとあった。

私が彼を嫌いだった理由が
全部そこにあった。
彼は仕事をしないのだ。
当時、いろんな問題が起こって
スタッフや入居者さんも
悲しい思いをすることもあった。
考えて改善していかないといけない事実が
てんこもりの毎日。
私がO氏に何を話しても心ここにあらず。
それは私にだけでなく
誰に対してもそうだった。
真正面からその態度に文句をつけていたのが
入社したばかりの私だ。
全く彼が人の話を聞かない理由や
常に他のことを考えている目はこれか。

日記はそこで読むのを止めたが
その後、O氏と会うたびに
「日記を読んだ」とは言えずに
メラメラと火が燃えるように
腹が立ってきた。
私の口から出る言葉は
棘だらけになってしまい
いつでも戦闘態勢になれ
事務所で何度もO氏と口喧嘩をした。
他人の日記を読んだ私が
もちろん悪いことはわかっているけど
わざわざ嫌いな人を
輪をかけて更に嫌いになる必要など
どこにあったんだろう。

_IGP9511.jpg

数か月後、私は大阪に転勤となり
彼は岡山に転勤となった。

車を飛ばして一時間、
日記を忘れたお店に着く。
私の日記は
袋に入れて大切に保管されていた。
今回はたまたま
いいお店でいい店主さんだったけど
もう日記を持ち歩くのは止めよう。
日記と言う秘密は
見たり読んだ人の方が
つらいこともある。

家に戻ると食あたりで苦しんでいた夫は
「牡蠣にあたったから、宝くじに当たる」と
オータムジャンボを買いに行っていたらしい。
おかげで今日はとてもご機嫌で優しい。
今日はそれを日記の左ページに
「宝くじに当たりますように」と書いてあげることにした。
悪口を書いているようでは
どうあがいても天才にはなれっこない。

























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Posted by 諭吉セブン
comment:2  
[diary
comment
なるほど、こんなだったんですね。

てあて、こどもなどでさせてくれない時は
寝入ってすぐにします。
また、試してみてください。

しかし宝くじ買いはるところがええな〜。
あたるといいですね。
2012/10/13 12:15 | | edit posted by じゅんこ
Re:
じゅんこさん、コメントありがとうございます。
普段は“てあて”だけでなく足つぼや
もみほぐしでも何でもやらせてくれるのですが
「しんどい」「痛い」と訴える時は機嫌が悪くて
「何かをしてあげよう」という気持ちそのものが
私の中から失せてしまいます。
寝ている夫に“てあて”をそっとできる優しさがあれば
もう少し私も変わるかも知れませんね。
今後の課題とします。

宝くじは彼の夢なので、買ってから発表までが
一番楽しそうで平和です。




2012/10/13 20:42 | | edit posted by あゆみ
comment posting














 

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