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Posted by 諭吉セブン
 
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月の光のこと
先日、奈良市内で行われている
小さな言葉のお芝居
「月の光」に行ってきた。
その少し前に倍音声明や
耳の聞こえない写真家の齋藤さんの写真を見て
「聞こえること、聞こえないこと」
「見えること、見えないこと」などが
私の中の一つのテーマのようになっていた。

月の光は近鉄奈良駅からすぐの
個人のお宅で行われているらしい。
案内にはその人個人の
携帯のアドレスとそのお家のおおまかな場所だけ。
パソコンで探してもほとんど情報はない。
行った人の感想では
その朗読会は千円で“おもてなし”が付くけど
もうその“おもてなし”のお菓子と飲物だけで
十分満足できるのに
更に本の朗読までたっぷりあるらしい、ということ。
誰にでも来てもらいたいというのではなくて
あまり宣伝せずに口コミで広がり
一人の人が朗読されて
友人が何人かボランティアみたいな形で手伝い
多分、ケーキなども手作りではないか?
もう何年も続いていて
開催日は毎月不定期らしい。

_IGP9811.jpg

とても楽しみにしていて
すっかり行く気だったけど
当日の朝、冷静に考えると
お菓子や飲物などの準備もあるので
予約が必要なのではと案内を見ると
「要予約」と書いてあり
出掛ける寸前にななちゃん(柴犬)の散歩をしながら
慌ててメールを送る。

大雨に降られ車が思うように進まず
開催時間に10分ほど遅れて奈良に到着した。
そのお家はすぐに見つけられて
照明を薄暗く灯して
正に、今始まるという感じだった。
(多分、私を待って下さっていたのだと思います)
薄暗い所に10人ほどの人が集まっていることに
「びっくりしませんか?」と聞いて下さったが
いろんな所に行っているので
薄暗い所に知らない人が集まっていても
何も驚かず怪しさも感じない自分に
ちょっとびっくりする感じかな。

席に着くと同時に美味しいコーヒーと
今まで食べたことがないほど
美味しいモンブランが目の前に出てきた。
これが噂のおもてなしかな?
モンブランの写真が撮りたいけど
そんな時間ももちろんなく
トイレもぐっと我慢していると
ほどなく朗読は始まった。

川添さんと言う女性がお一人で
約一時間半、休憩もせずに朗読される。
朗読は萩原浩の
「さようなら、そしてこんにちは」
この話ももちろん良かったのだが
何より感動したのはその表現力だった。
抑え過ぎず、激し過ぎず
こちらの想像力はどんどん膨らみ伸びる。
薦めて下さった方が川添さんのことを
「本がとても好きで
言葉やその文章の中の想いを
 とても大切にしている人」といっていたのが
本当にぴったりだ。
確かに上手いのだが技術だけではなくて
この本というかお話を
何度も何度も読まれて
今、私達に語ってくれているのだろうという
そんな感じがした。
登場人物が頭の中で動き
言葉を発していく。
この朗読に心を打たれるのはきっと
表現が真っ直ぐだったからだ。

_IGP9713.jpg

一時間半ほどの朗読が終わって
私は感動して泣いた。
周りの人も皆、泣いておられた。
薄暗い中で知っている人もいないので
何も気にせずに泣けて
何だか肩や首のつかえがとれた感じだった。
でもゆっくり泣いている場合ではない。
トイレを我慢していたことを急に思い出した私は
大急ぎでトイレに駆け込み
もとの部屋に戻ってくると
さっきまで泣いていた人達は
もう帰ってしまわれた後で
何だか夢を見ているようだった。
なので誰ともその感動を分かち合わずに
帰るしかなかった。

帰り道で車を走らせながら考えるが
やっぱり分かち合わなくて
良かったのかも知れない。
その時私が感じたことは
誰かに聞いてもらうものでもなく
話し合うべきことでもない気がした。

後日聞いた話によると
私が京都から行ったことを
朗読された川添さんは
とても喜んで下さっていたらしい。
そして当日の朝に急にキャンセルした人がいたので
私の分のお菓子があったらしい。
(次回からは事前に予約します、すいません)

見えることは判りやすいし
聞こえることは理解しやすい。
形としてすぐに伝わるのは有難いと思う反面
見たくないことも聞きたくないこともあって
それでも覗いてしまったり
聞いてしまういらない情報は多い。
見えないことを感じようとしたり
聞こえない声を拾おうとすると
想像力が働くだけでなく
その人やそのものの本質が見えたり
心の奥の声が聞こえるのかも知れない。

月の光が大切にしている
キャッチコピーはこれ。

ほんとうに
たいせつなものは
めには
みえない
そう、
しんじています


見えることと
見えないことは実はあまり違ってなくて
生まれることと死ぬこと
嘘と本当や
光と影
そして出逢いと別れなど
真逆のように思えることの全部が
実は表裏一体で
同じなんだと思えた。

_IGP9798.jpg

昨年の秋に東京で山田ズーニーさんの
講座に出逢ってから
もうこの秋で丸一年になる。
この一年で私はかなり
物事を“ちゃんと考えられるように”なった。
直感だけに頼って生きてきたし
楽しそうなことや興味のあるものに魅かれて
走ってきただけだった。
そんな気の向くままにやってきたことを
整理して考えていくことのおもしろさを知った。
東京で一緒に学んだ仲間の文章と私の文章が
今、離れて暮らしていても共存して
ズーニーさんのコラムで
何度も目にする楽しさを超えた感動に
心が震えることも知った。

今の私にはまだ何も見えないけど
半年後、そして一年後
思っていなかった世界が
私の前にもきっと周りの人の前にも
広がっているんだろうと思う。
去年の秋に決まっていたことと言えば
「来年は仕事を辞める」ことだけだった。

11月からは知らなかった世界に
運よく飛び込んだばかりだが
これが予想に反し、妙に楽しい。
それでも新しいものを手に入れることは
同時に何かを手放すということだと
しみじみ感じながら日々を過ごしている。
又、その話は近いうちに~

*写真は記事と無関係です。
大好きななづなさんにて
いつも見守って下さっているヒロさん
本当にありがとうございます














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Posted by 諭吉セブン
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2016/05/12 20:43 | | edit posted by
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2016/05/12 20:48 | | edit posted by
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