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Posted by 諭吉セブン
 
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壊れる
「この家は電化製品でも何でも
ほんまに物が壊れてばっかりや」
これは夫がぼやく言葉の一つだ。

深夜に聞いたことのないような音がしたと思ったら
ホットプレートが床に叩きつけられた。
ガラスの蓋がこなごなになり
ビーズの波のようになった。
残ったのは蓋の取っ手と輪っかだけなくらい
結晶のように割れたガラスは
大きな破片もない。
たまたまその日は
いつもは履かないスリッパを履いていたので
飛び散ったガラスは足の甲に
少し刺さったくらいですんだ。
大惨事になるくらいならと
夜中だけどすぐに掃除機をかけたので
猫達は寄ってきたけど傷もなかった。
大騒音のはずなのに
夫は爆睡、ななちゃん(犬)も泣かず。

IMGP0730.jpg
*突っ張りポールに乗っている諭吉の足を
 下のアングルから


飛び散ったガラスを片付けながら
前日に友達からもらった
メールのことを考えていた。
その人は文章を書くのもうまいけど
読むのもうまい。
なので私のメールに
暗さもネガティブさを表現せず
「一からやり直す」だの
「リセットする」という言葉で
こちらの今の心境を敏感に
読み取ってくれたらしい。

人が大きく生き方が変わる時
やるべきことが変わる時
いろんなものが手からこぼれ落ちて
すくってもすくっても拾えない。
何にも興味が持てなくて
自分をつまらない生き物のように感じる
頼りない時が続くものだと
自分の経験から思うから
きっと今が
その“変わる時”なんだと思うよ、とあった。

自分も他人も変わる時
その人がそのまま変わるような
大きくなったり縮んだりして
変化するような感覚を持っていた。
でも彼女がくれたメールを何度も読み
人は壊れないと
変わらないのかも知れないと
しみじみ思った。
皮膚のどこかが溶け出すような
内臓がねじれるような
楽しいだけではない
苦痛だったり孤独だったりする感覚。
何かしらの痛みも伴って
溶けたり壊れたりしながら
今までの自分を壊してしか
本当に変わっていけないのかも知れない。
この数ケ月間に私の心の中にあった
表現しにくい“どんより”とした気持ちの正体が
やっと解ってきた気がした。

気付かせてくれたその友人に
心から感謝した。
これはあくまでその友人に対してで
ホッとプレートを食器棚から蹴り落とした
諭吉(猫)には感謝していない。
諭吉は最近、食器棚の上から
一メートルほど前方にある
冷蔵庫の上に飛び移るのを
毎晩何度もやって楽しんでいる。
そのおかげでホットプレートは落下した。

IMGP0729.jpg

そしてもう一つ、最近のブームは
突っ張りポールの上を
綱渡りのように
段違い平行棒のようによろめきながら
歩くことらしい。
もちろん、手長猿のように
猫の手では突っ張りポールはつかめないので
何度も“落ちる”。
食器棚から冷蔵庫は
まだ落ちたことがないからと安心していたら
代わりに諭吉でなくホットプレートが落下した。
(少し前まで毎晩やっていた
 カーテンフック外しは終息した感じ)

その翌日になって
夫が靴ベラを折り
その翌日には更に
洗面所の脱衣カゴの
蓋まで割ってしまったことが発覚した。
脱衣カゴの上には
例の突っ張りポールがあるので
諭吉のせいだと思っていたのだが
どうやら夫らしい。
そして私に怒られるので
その割れた蓋は洗濯機の後ろに隠してあった。
問い詰めると
「諭吉は何を壊しても怒られへんけど
俺はどうせ怒られるから言わなかった」らしい。
確かに私はチビ達が危ない時は怒るけど
物を壊しても怒ったことがない。
怒っても壊れてしまったものは仕方がない。
しかし夫は違う。
車に関すること以外は
物の扱いがとにかく雑で乱暴なのだ。
なので何か夫が壊すと
「それみたことか」と怒ってきた。

IMGP0381.jpg

靴ベラは安いものなので
夫はこっそり自分のこずかいで買ってきた。
脱衣カゴは大きさも色も
苦労して探して探して買ったものだし
その代わりのものを
どうやって探してくるのか
いじわるな気持ちで様子を見ている。

「この家は物が壊れてばっかり」
この数日は私がその台詞を言っているが
夫は聞こえなかったように
今日もテレビを見て一人で笑っている。

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